粋で知的で可憐!ちんどん通信社・仮屋崎郁子さんインタビューの序章

2018-06-17

様々な分野で活躍しているユニークな方からお話を伺い、皆さまにご紹介する桜桃庵。

第四回目のインタビューでは、仮屋崎郁子(かりやさきいくこ)さんにお話を伺いました。

仮屋崎さんは、大阪のちんどん通信社に所属するプロのちんどん屋さんです。

 


大阪大学で講演を行ったちんどん通信社の皆さま。
左から内野真さん、仮屋崎郁子さん、林幸治郎さん、ジャージ川口さん、小林信之介さん。

 

ところで“ちんどん屋”と聞いて皆さまが思い描くのは、どのようなイメージでしょうか?

私は江戸川乱歩の小説で知ったので、鮮やかな色彩とそこはかとない妖しさ、畏怖の念などが刻み込まれています(なにしろちんどん屋に扮した男に追いかけられたりするので)。

また年輩の方々の間には偏見が根強く残っていることも理解しています。

 

しかし歩きながら楽器を演奏したり口上を述べたりする技術は立派な芸能の一種であり、私個人に関して言えば、尊敬や憧れの対象です。

そしてチンドン太鼓の鉦の音は、子どもの頃に聞いた音では決してないのに、どこか懐かしいような気がして、どうしようもなく心を掴まれてしまいます。

 

とはいえ、ふだんなかなかお目にかかる機会のないのがちんどん屋さん。

私がこれまでの人生で偶然ちんどん屋さんに出くわしたのは、東京で一度、大阪で一度の計二回。

きっとこれでも平均よりは多い方だろうと思います。

だからちんどん通信社社長・林幸治郎氏が「ちんどん芸能マニアックサロン」なるものを開催していると知った時は矢も楯もたまらず飛んで行き、以来足繁く通っているんです。

 

 

ちんどん通信社さんは全日本チンドンコンクールで最多優勝を誇る団体で、街頭宣伝からお祭りなどのイベント、あらゆるステージでの講演やショウなど、その活動は多岐にわたります。

こちらは商店街の練り歩き。


空堀商店街にて。

 

節分イベント。


お屋敷再生複合ショップ「練」にて。

 

講演会。


大阪大学・21世紀懐徳堂スタジオにて。

 

毎年恒例・年末公演のステージ。


オーエス劇場にて。

 

このようにバラエティー豊かな活動をされているちんどん通信社さん。

確かな演奏技術で名高く、最近では大阪の御堂筋とシカゴのザ・マグニフィセント・マイルを姉妹ストリートとする協定の調印式に赴き、アメリカでパレードも行われました。

 

「林幸治郎のちんどん芸能マニアックサロン」は、そんな社長ご自身のちんどん道から得られた見識を基に、様々なテーマに沿ったお話を聴くことができる貴重な機会。

社長のお話の合間に演奏と歌のパフォーマンスがあり、私が仮屋崎さんを初めて拝見したのはこの場でした。

その時の衝撃たるや!

忘れることができません(つまり大ファンになった)。

 

清楚&可憐な佇まいに、ご本人が意識せずとも垣間見える知性。

会場の隅々、お客さんの一人一人にまで行き届く目配りと気配り。

優しく爽やかな笑顔。

アコーディオンの演奏は格好よく、一挙手一投足が洗練されています。

それに、鈴を転がすような声とはまさにこのこと!

美しく透明感のある歌声は、会場を癒しで包みます。

 

ちんどん通信社には個性的&魅力的なメンバーがそろっているのですが、中でも仮屋崎郁子さんの存在感は月のように光っていると感じます。

様々なメンバー構成による様々な舞台やイベント、街歩きなどを見てきましたが、彼女がいると場の雰囲気が変わるんです。

なんだか清涼なそよ風が吹くような、花が咲くような。

 

そして素朴な疑問が浮かんできました。

どうして、ちんどん屋さんになったのだろう?

どうして、学校の先生やピアノの先生ではなかったんだろう?

どんな意識を持っているから、あれほど細やかなパフォーマンスができるんだろう?

 

次回、仮屋崎郁子さんのインタビューをお届けいたします。

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